デジタルデータは消失の危険性がある
スマートフォンやデジカメで撮影した写真を、デジタルデータのまま残している人は少なくないでしょう。プリントしてしまうとアルバムと、そのアルバムを保管する場所を用意しなければなりませんが、デジタルデータのままであればそういった手間はいらないからです。パソコンやタブレットにはデジタルの写真をアルバム形式で見られるソフトやアプリがあるので、見やすさという点でもデジタルのままでも問題ありません。ただ、デジタルデータのみで写真を保存することにはデメリットもあります。データ消失の危険性が高いという点です。スマホやデジカメに内蔵されているフラッシュメモリにも寿命は存在します。なんの前触れもなく保存したデータが読み出せなくなることも珍しくなく、まさに突然消えてしまうのです。

データを守るために複数箇所に保存したりプリントアウトしよう
スマホやデジカメの撮影データをパソコンに転送しても、やはりデータ消失の危険性は変わりません。ハードディスクやSSDにも寿命があるからです。また、CD-RやDVD-Rに保存したとしても、これらのメディアもいずれ劣化して、データが読み出せないようになります。せっかく撮影した写真データを失わないようにするためには、やはりバックアップをすべきでしょう。たとえば、スマホ、パソコン、ネットの写真保管サービスと三カ所に同じデータを保存しておけば、どれかを失ってもまったく問題ありません。また、写真が溜まってきたら定期的にフォトアルバムを作っておくのも有効です。問題が生じると跡形もなく消えてしまうデジタルデータに比べ、印刷したものはトラブルがあっても形が残りやすく、長期保存に向いているといえます。